今回制作したのはガンプラではなく、なんとハセガワのバーチャロンシリーズのTF-14Mフェイ・イェンwithシンデレラハート!こいつを真剣に作ってみました。
ハセガワから出ている事もあってパーツはとてもにシャープです、またプロポーションも素晴らしく特に気になる所は無いと個人的には思います。
その反面、パーツの合わせ目やパーティングラインは目立つところに有りますし、可動範囲は狭く昨今のガンプラと比べるとどうしても見劣りがしてしまうというのが本音です。
そこで、今回の制作の方向は外見の改修はディティールアップ程度にとどめ、可動範囲を広げる事によって様々なポージングに対応できるように改修しています。
頭部は良く出来ていると思います、ガンプラばかり作っていると多少大き過ぎるかなと思いましたが、ハイエンドCGを見るとそうでもないようです、髪飾り?のモールドは4つあるのですが外側の2つが抜けていないのでハイエンドCGのように切込みを入れています。
その他はパーティングラインの処理、合わせ目消し位で特に何もしていません。

モールドを切り欠いているのが分かりますか?

胸部も特に問題は無いと思います(個人的にはもう少し胸が小さくても良いかな)両胸にある四角いモールドが型抜きの影響だと思いますが歪な形をしているのでパテで修正しています、センター下側のモールドは切欠きました。

VR(バーチャロイド)全体にいえることですが、パーツとパーツの間の溝って実際にはパーツが浮いているんですよね、キットではモールドで再現していますが腹部のパーツの繋がり部分をくり抜いて実際にパーツが浮いているように見えるようにしています。

腹部と胸部の間に隙間が有るのが分かりますか?胸の上の部分もやりたかったのですがかなり無理があるので出来ませんでした。
 

モールドを修正した事で精度が増したと思います

肩のフリルはモールドのみなので切込みをいれエッジを薄くしてハイエンドCGと同じようにしています、またフリル裏側の押し出しピンの丸い痕が少々気になるのでパテで埋めました。

丸い痕が有るのが分かると思いますがこれはパテで埋めました。

モールドの切り欠きが確認できると思います

これは完成後の写真です。
額のセンサーと中段のバイザー?の裏にはアルミテープを貼って発色が良くなるようにしています。
下段のバイザーは一度貼ったのですが妙に安っぽくなってしまい、あえて反射テープは貼っていません。

肩の可動範囲はとても狭く腕を真横に上げる事すら出来ません、そこで肩関節部に切込みを入れて少し引き出すことによって可動範囲を広げています。

肩関節の上部を切り欠いています、またポリキャップも少々小型化しています。

上の改修をしたことで、腕を外側に少し引き出す事によってここまで可動範囲が広がりました

ヒジ関節パーツを付けなければかなりの可動範囲があります、本来挟み込みの関節パーツを形状変更して引き抜く事が出来るようにして、ダミーの関節パーツと差し替える事でヒジの曲げ角度が深く取れるようにしています
 

ヒジもまったくといって良いくらい曲がりません、本当は引き出し式の2重関節を作ればよいのでしょうが、何分小さいので私の技術では出来そうの無いので、関節取付部の位置をずらして少しでも可動範囲が広がるようにしてみました。

肘関節のポリパーツ取り付け位置の違いが確認できると思います

それでもこの程度しか曲がりません。

肘間接パーツです、元々は挟み込みなのですが形状を変えることで後ハメ可能にしています。

腕を曲げたときに出来る隙間も目立たなくなったと思います。

手首のフリルも他のフリルと同じように切込みを入れています。

手首もそのままだとほとんど動きません、前腕裾部の四角い部分を切り取ってフリルに接着しています、そのフリルを手首と前腕の間に入れるだけで可動範囲がかなり広くなりました。

前腕にフリルが付かないので切り口の見た目が悪いのでパテで修正しました。

関節パーツを付けないとここまで曲げる事が出来ます。

一度ヒジ関節を引き抜き関節パーツを差し替えます。
これが自作したヒジ関節パーツです。

手首自体はとてもよい出来だと思いますが、武器の持ち手は型抜きの関係でモールドが省略されているので削りこみで再現しています。

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