木馬討伐隊の隊長として出撃したガルマを守る事が出来ず戦死させたとしてドズルの怒りを借ったシャアは戦線から姿を消した。

シン.マツナガが強化型ザクMS06Rで絶大の戦果を上げたのは有名な話であるが、彼の扱うMS06Rこそ本来はシャアに手渡される機体であったことは一般には知られていない事実である。

キシリアはシャアを信頼していた、彼女の計らいによりシャアのMS06Sは大規模な改修をする事を許可された、ジオニック社でR型開発時に研究用として開発された推進システムを組み込み、R型のプロペラントシステムをほぼそのまま使用した、外見上はMS06Sとほとんど変わらないが中身は全く別物の機体が誕生したのである、正式な型式ナンバー無いが差し詰めMS06SRと言ったところであろうか。

シャアが短期間で二階級も特進出来たのは、このMS06SRで戦果を上げた事も少なからずあった筈である。

なーんて自分勝手な妄想ストーリーをでっち上げて見ました、というのも黒い三連星ごときがMS-06Rに搭乗しているのに、シャア少佐がS型というのも個人的に納得がいかなくてR型の部品を一部使ったという設定を自分なりの解釈でシャア専用ザクを製作しています。

【頭 部】

スマートでカッコイイのですが、私のイメージはもう少し野暮ったくフルフェイスのヘルメットのようにモノアイスリットが広く額ももっと平たい感じがするのでかなり手を加えています。

パテで裏打ちして頭部を削りこんで形状変更しています、モノアイスリットは1ミリ弱ほど幅を広くしています。
左右のピラー(柱)は薄く削り込み4隅をなだらかなアールがつくようにしています。
口部分を少々延長し開口部を薄くなるように処理しています。

動力パイプはモールドも入って大変出来がよいのですが、モールド上にパーティングラインが入っているので(って言うかパーティングライン=モールド)イマイチ質感に欠けます、そこでパーティングラインを消しつつ一個々スジボリをいれました、この作業は腰部や脚部の動力パイプでもやっています。

内部メカも市販パーツや真鍮パイププラ坂などでディティールアップしています、サブカメラもクリアパーツで再現しています(写真はサブカメラのクリアパーツはまだ付いていません)

【胴 体】
ここはPGやVer.1(勝手に命名)のようにかなりボリュームアップしています、またスジボリもかなりVer.1を意識して掘り込んでいます。

左右の張り出した部分をPGのように下側でエッジを立てるように形状変更をしセンター T字部分も形状変更及びボリュームアップ

センターT字部分のボリュームの違いがわかるでしょうか?
動力パイプのスミイレが綺麗にできているのが確認できると思います。

パイロットは私の定番加工で、一体になっている両腕を切り離し、脚を少し前に突き出したように加工しています。
コクピットは正面モニターとステップを追加しているので、このスケールでは中々いい感じになったのではと思っています。
【腕 部】

肩アーマーの形状変更、シールドの裏側モールドの作りこみマニュピレーターのフル可動化などここも色々といじっています。

肩アーマーもPGやVer.1形状変更していますVer.1の物を使えば簡単だったのですが内部構造をオミットするのはもったいなくてパテで変更しました。
スパイクも先端を尖らせています。

肘部分のシリンダーですモールドがあんまりなのでアルミとステンレスで作り直しています。

完成後の写真ですチラッと見えるところが中々よい感じです

上腕部分は分割ラインを横方向から前後に変えて合わせ目部分から内部メカが覗いているようにしています

シールド裏面はくりぬいて内部をシャンクパーツでメカっぽさを出しモールドとしています(シールド内部にこんなメカが入っているとは思えませんが見栄え優先です笑)

手首は今回もフル可動にしています
元々中指、薬指、小指を切り離せば独立可動するのですが、関節は根元と第二関節しか動かせません(親指は根元のみ)
そこで第一関節も可動させるべく、一度切り離しヒンジを作って可動可能にしています、また親指に関しては根元をパテで形状変更し、第一・第二関節とも可動する事が出来ます、これで五本指全てフル可動?指の断面も四角よりでザクらしくないので、断面が丸くなるように修正しています

今回は手の甲にスパイクを設けています、少々凶悪かな?


【腰 部】

腰部スカート周りを少し長くすることでフトモモの露出を少なくして脚部を短く見えるようにし、本来ザクが持っているズングリとした体形に感じるようにしています。

フロントアーマーは上下に長くするだけではなくサイドアーマーとの隙間を目立たなくなるように幅増しもしています。

リヤアーマーはゲルググのようにテール部が長くなるように少々アレンジ、戦車のような牽引フックも追加しています。

フンドシ部分はパテとプラ板で二周りほど大型化しています。

無改造のものと比べると随分とイメージが変わったと思います。
裏側のモールドも塗り分けてあるのが確認できるでしょうか

【脚 部

私にとってこのキットの最大の要だと思っています、脚が長く足首が小さいために大変カッコ良くスマートなザクになっています、しかし私にとってはそこがどうも気に入らないのです、やっぱりザクってもっとズングリとして野暮ったくて、どこか愛嬌があるだけどカッコイイそんなイメージがありますよね
そこで、そのように見えるよう脚部はかなりいじっています、写真で雰囲気が分かってもらえば幸いです。
フトモモはR型をイメージしています、R型はフトモモの後ろにプロペラントタンクが入っているという設定なのでフトモモ後ろをパテでボリュームアップ、Ver.1のR型を参考にスジボリを彫っています。

フトモモ部を下から見たところです外装内部がプラモ的解釈になっているので外周に沿って削り込んでいます
今回は合わせ目をどうしても消したかったので外装を外す事はできません。

フクラハギの部品です、前側は内側にエグレているのでパテで丸く修正、後ろは妙なエッジがあります、シャア専用ということで違いを出したのでしょうが、どうも私にはしっくり来ないのでザク独特の曲線を出すように修正しています。
後部の三つのスラスターの真ん中はオミットしてVer.1と同じような設定としています。

フトモモと同じように外装内部の不良な部分を削り取っています。
スネ前面の形状を変更しています、エッジが立っているのが確認できるでしょうか?

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