今回は、超時空要塞マクロスより VF-1Sバルキリーバトロイド形態を製作しています。

本キットは20年ほど前に購入した海洋堂のポーズ固定のソフビガレージキットです。
20年も前のキットにもかかわらず、ポーズ、バランス、等は今でも十分通用しそうです、ソフトビニールと言う素材のためか
エッジの甘さ、スジボリの精度の悪さやモールドのダルさ、、数えるとキリが無いほど指摘したい部分は
あるのですが、そこを何とかしていくのも作り手の楽しみの一つでは無いでしょうか?

では、その気になる点を修正していくような感じで、ディティールアップを中心に、細かい部分を修正していきましょう。

【頭 部】
左右の機関砲?は素材のせいか、かなり甘いモールドとなっていますので、切り飛ばし真鍮パイプにパテを盛って
形成した物に置き換えています。
首部分はアルミと真鍮でアクチュエーターをイメージした物を作りました

基部で切り取り、パテ盛りした真鍮パイプで作り直ししています

アクチュエーターを金属化し、精度を高めてみました

カメラ部分は切り取り、ヒートプレスで自作した透明パーツに
換えています。

塗りで表現するよりは、クリヤー化することによって雰囲気が
出たような気がします

【胴 体】
精度の低い主翼や尾翼、胴体の一部をプラ化したり、アクチュエーターの金属化等をしています。
パーツ同士の隙間はアルテコ瞬間接着剤パテで埋め、プラ板等でディティールアップしています。
各部に有るマルイチモールドはキットのままとはせずに、一度開口し市販パーツとプラ板で作った物に置き換えています。

胴体の後ろ側下部は変形していたため、そっくりプラ板で作り変えました。

裏側のモールドは削り取って、パテとプラ板で
シャープに

肩部分にある左右のライト?はプラ板とCDケースを利用してクリヤー化しています。

裏側のモールドはシャープさに掛けるので真鍮パイプと
プラ板でディティールアップ。

主翼もプラ板で作りなおしました。
翼端灯やランプはクリヤー化しています。

左右のダクトを開口しプラ板でディティールを追加。
マルイチモールドは市販パーツとプラ板で立体的に

肩部分にもアクチュエーターをイメージしたディティールを追加してみました。

機首部分にもアクチュエーターモールドが有るのですが
他と同様に金属化しています。

実際にはチラッと見えるだけです(悲)

【腕 部】
腕部はこれと言った事はしていません、マルイチモールドを、他と同様市販パーツとプラ板で立体的に作り変えただけです。

他の部分もそうなのですが、スジボリやモールドはソフビ素材のためにかなり甘いのと精度がとても悪いです、
その部分を修正するのはかなり困難で、実際にはプラ板で加工するより多く時間がかかっていたりします(汗)

前腕の加工前です
マルイチモールドやスジボリを見ていただけるでしょうか
精度が悪すぎです、マルイチモールドはくり抜いて市販パーツを使えばよいのですが、スジボリは素材が柔らかく、デザインナイフでV字型に掘り込んでいくしかありません(汗)

ついでに主翼と胴体の元の状態です、笑うしかありません、プラ板で作り変えた理由が分かるかと思います(笑)

【脚 部】
ここも腕部分と同じように甘すぎるディティールをプラ板や市販パーツを使って修正しています。
また、キットのスジボリは精度が悪すぎるのでデザインナイフでV字型に切り込むように修正してみました。

スネ部分のランプ?はプラ板とCDケースを使ってクリヤー化しています。
スジボリは修正しているのですが、分かりづらいですね

裏側です。
甘すぎるモールドを切り取ってプラ板と市販パーツで修正しています

小さな翼はプラ板でキットの物より少し大きめに作り変えました。
下部の丸いモールドはあまりにも酷かったのでくり抜いて
プラ板に置き換えました。

足裏は少し寂しかったのでプラ板と市販パーツ、ビニールコードでそれらしく。

【バックパック・武器】
バックパックは本来密度が濃い部分ですが、ソフビキットはどうなっているか?何となく想像できるのではないでしょうか(笑)
ここは半スクラッチです、と言っても外見はそのままで細部をそっくり作り作り直してみました
武器はかなりモールドが甘いのですが、目を瞑ってしまいました(笑)銃口のみディティールを追加しました。

スラスター部はそっくり切り取ってしまいました。
内部はプラ板や真鍮線市販パーツなどで密度を上げるように作りこんでみました。

尾翼やダクト類もプラ板で作り直しをしています。
幾分精度が良くなったと思っています。

銃口を3連ガトリング砲をイメージして真鍮パイプでディrヒールを入れてみました。

【塗 装】
今回はS型ということもあり、やはりロイ・フォッカー専用機をイメージして塗装しました。
フォッカー機の基本機体色はホワイトなのですが、ホワイトだとイマイチ軍用機らしくなく好みで白っぽいグレーを
基本色とし、全体に彩度を落とした軽いグラーデション塗装をしています

塗装前のサフショットです。
最初から分かっていたのですが、やはり表面が波打っていたり歪んでいたりと、かなり厳しい状態です

この歪みを全て修正するとなればかなりの時間と労力が必要かと思われます、そこで!
今回は見なかったことにします(爆)

基本塗装が終わった状態です。

一部デカールも自作しました、他にも市販デカールや旧デカールも使用してみました。

【最後に】
今回はソフビ素材という事で、各部のディティールアップや改修よりも、基本的な部分の修正に時間が掛かり若干ストレスが溜まってしまう事が多かったのですが、終わってみると案外イケているかな?とも思ってみたりしています。
表面の処理が悪いせいで、満足する仕上がりとは言えませんが、20年越しにこのキットを完成させる事が出来た事は自分なりに満足しています。

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