これが全てのパーツです。
上の写真はパーツ洗浄後、パーティングラインや湯口の処理をして、表面を400番〜2000番までの
ペーパーで磨き上げた状態です。
全てのパーツには真鍮線で芯打ちをしています
本来このような大きなパーツ類は2本くらい芯を打つのが普通ですが、このキットは親切にガイドが
有り、1本でも充分な強度が保てそうだったので1本づつとしています。
このキットは元々合わせ目の処理をしなくても良いように出来ているのですが、頭部と左の肩部分に
若干の隙間が出来るようだったので、エポパテで隙間の調整をしました。
型抜きの影響だと思いますが手袋?のスジボリがとてもダルイ状態になっていたので、クッキリとし
たラインになるように修正しました、そのほかにも仕上げでスミイレをしっかりと行いたい場所のスジ
ボリは修正しています。
頭部、塗装の手順を説明しますね
先ずはホワイトサフェーサーを吹きます、その後、白目をピュアホワイトを吹いています
更に白目上部にはグレーを影になるように吹いています。
次に目をマスキングをして肌の影になる部分を先に吹き、基本の肌色を吹いています。
今度は瞳をエナメル塗料を使い筆で書き込んでいきます。
その他として、若干白目を濁らせて幾分リアルな方向に振っています。
次にエナメル塗料を保護するのと艶を出すためにラッカー系のクリヤーを吹いています。
まつ毛、眉毛をエナメル塗料で書き込み、もう一度目をマスキングして艶消しクリヤーを
吹いて艶を整えました、最後に唇を塗って顔の塗装は終了です。
体の白い部分はオーバーコート法(本当はカラークリヤーで仕上げるのがオーバーコート法ですが)
と言うパール塗装です、幾分手間の掛かる塗装法ですが、綾波レイのプラグスーツのイメージなので
がんばりました。
オーバーコート法の説明をしますね。
第1層:ホワイトサフェーサー
第2層:ブラック&ピュアホワイトによるグラデーション塗装
第3層:クリヤー+FGパール(ブルー)
第4層:クリヤー
といった工程で塗装しています、FGパールはブルーを使っているので反射の仕方で淡いブルーに
輝きます
更にグリーンとオレンジ部分はスパーメタリック(チタン)を吹いた上からクリヤーカラーで仕上げています
本来このキットは、エントリープラグ内の液体の中で漂っているイメージで作られているので
全てツヤ有りで仕上げるのが一番リアルなのでしょうが、ここは模型としての見栄えを考えて
部分的にツヤを変えることによって、各部の質感が違うように見えるようにしてみました
上の写真では白い部分がツヤ有り、黒い部分が半ツヤ、そして手のひらがツヤ消しで仕上げています
ベースは完成写真を参考に各部を塗り分けています。
また、そのままでは安定感に欠けるので、ベースのベース(笑)を板を切り出して
製作しました、裏にはフェルトを貼っているので、カタつきなど無くとても安定しています
ベースのコードのようなパーツの先端には、ピンバイスで穴を開けて真鍮線を
短く切った物を差し込んで質感をアップさせましたがいかがでしょうか?
操作レバーは軽くグラデーションをかけています、シリンダー状のモールドには
メタルックを貼り付けていますので、幾分質感が良くなったのではないでしょうか?
仮組み状態です、このまま飾ってもオブジェとして通用しそうな感じです
全ての塗装が終わってあとは組み付けるだけの状態です