今回は少しガンプラから離れてフィギュアの制作をしてみました。

一時期フィギュア会で話題となったBUBBA&サイコロキャラメルのハルヒバニーです。
言わすと知れた‘涼宮ハルヒの憂鬱’の主人公涼宮ハルヒが劇中で着ていたバニースーツ姿のレジンキャスト製ガレージキットです。
BUBBA氏原型の正規品(近年大量に流通しているコピー品や海賊版ではありません)であるためとても素晴らしいキットなので改修や改造ということは行わないで、脚部の網タイツの再現やギターの弦の再現といったようなディティールアップのみのストレート組みです。
基本工作としてパーツの洗浄、パーティングラインの処理、表面処理(400番〜800番、ツヤ有りで仕上げる物は2000番までのペーパー掛け)気泡や傷のパテ埋めを丹念に行っています。
本体及びギターの殆どのパーツに真鍮線(0.5ミリ〜2.0ミリ)を打って強度増しをしています。

ほぼ全ての基本工程が終わって仮に組んでみたところです。

ストレートに組んでもキットの出来のよさが分かると思います。

頭部髪の毛は6つのパーツで構成されていますが、合いはきわめて良好です、一番大きな左右のパーツ間に一部隙間が目立つのでパテで隙間を埋めました。
これは塗装後の写真ですが
頭部の左右を二分する溝に少々大きな隙間があるのですが、ここはラッカーパテで埋めています。
脚部は一度肌色に塗ってから(影になる部分は一段濃い色でグラデーションを掛けています)スモークをエアーブラシで吹いています。
その後チュールというナイロン製のレース状の布を木工用ボンドを水で溶いたもので貼っています。
スモークを吹きつけたことで劇中のイメージに近づける事が出来たのではと思っています。
チュールを貼る前の写真です。

写真上部に写っているのがチュールという布です。

上の写真と比べると随分とイメージが変わったと思います。

サフレスの透明感がある塗装も素晴らしいのですが、個人的には少し高級感に掛けるような気がして今回はサフェエーサーを使用して塗装もシッカリと発色させました。
サフェーサは塗装色にあわせてホワイトとグレーを使い分けました。
塗料は基本的にクレオスのミスターカラーです(一部瞳等にタミヤのエナメル塗料を使っています)
 
【肌色】 ホワイトを基本にオレンジとイエローで調色しています、先に影になる部分に一段階濃い色を吹いてその上から
     その後に影になる部分が残るような感じで基本の肌色を吹いています。
     最後につや消し消しクリヤーと半ツヤクリヤーをあわせたものを吹いています。
 
【瞳】 基本エナメル塗料を使っています一通り塗装した後にマスキングをしてスモークブラックでグラデーションを掛けています。
    最後に塗膜保護の為にクレオスのクリヤーを吹きました。
 
【髪】 レッドブラウン+ブラックで一度全体に塗ってからレッドブラウンでグラデーションをかけるように塗装しています。
 
【バニースーツ】 スーパーブラックの重ね塗りでツヤツヤになるようにしています最後にクリヤーを吹いています
 
【ステージ】 星型の飾り台はブラックとホワイトで塗り分けました。

全ての工程が終了したフェイス部です

この部分はまだツヤを整える前の写真です。

陰になる部分のグラデーションが分かるとよいのですが。

バニースーツです。
ここはエナメルの質感を出したくて
あえてツヤツヤの光沢で仕上げています。

ギターもとても素晴らしい出来です、パーツ数は本体のハルヒより多かったりします。

ほぼ全ての工程が終了し後は組み立てたら完成と言うような状態です。

ネック部分は弦のテンションによる曲がりが懸念される為、一度ヘッドを切断し中心に穴を開けて2ミリの真鍮線を芯としています
ヘッドを再接着する際には幾分角度がありすぎるようなのでやや浅くなるような角度で接着しパテで合わせ目を消しています。
弦は釣り糸のハリスというナイロン糸を使用しています、0.3号と0.6号の二種類を使用しシルバーで塗装しています。
その他はほぼストレートで組んでいます。

ほとんどのパーツに真鍮線で芯打ちをしているのが確認できるでしょうか?

ネックに芯を入れている写真です

うっすらと芯の痕が見えると思います。

仮組みしたギターです。

とても完成度の高いギターです。

【ギター】 デザートイエロー〜マホガ二ー+オレンジ〜マホガニー〜マホガニー+ブラックとなるようにグラ
      デーションを掛けています。
      木目の感じが上手く伝わるでしょうか?
      シルバーはスーパーメタリックのチタンを使用しています。

ヘッド部のアップです
エンブレムはエナメル塗料で手書きした上からクリヤーを吹いています。

元々出来の良いキットなうえ、ほぼストレートに制作している為これといった説明は無いのですが、大体の工程は分かっていただけたでしょうか?
 
私自体が、久しぶりのフィギュア制作だったのでとても新鮮で楽しく作業をする事が出来ました、しばらくフィギュアを制作することは無いと思いますが、これだけ楽しめるのなら、また何時の日か制作してもよいかなと思っています
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